未来から流れてくる風　～本心の願望と代替願望（ニセ願望）～

2014年（平成25年度）のことだ。

岡山県の正規教員を退職する直前の2月だったか、年度末の仕事、退職準備、岡山から東京への引っ越し作業などで超忙しい合間をぬって、岡山から大阪まで出掛けた。

とある１dayセミナーに参加するためだ。

周りの参加者は、ビジネスパーソンばかり。

中には経営者もいた。

自分も教員を退職して起業するつもりだったのだが、教育関係で起業したいという思いはもっていたものの、あまりにもビジョンが漠然としていた。

セミナーの最初の方だったか、講師の先生の誘導瞑想で数ヶ月後の理想のビジョンをイメージした。

当時はイメージ思考法にも興味があり、ときどき活用していたので、そのときもなんの抵抗もなく瞑想に入った。

そして、イメージしたことを言語ではなく、紙一枚のイラストに表した。

そのとき何を描いたかというと、

 

「公園のベンチで、コーヒーを片手に、好きな本を広げている」

 

自分だった。･･･数ヶ月後、それは現実のものとなった。

 

瞑想したときには、どこの公園かも分からなかったが、それが井の頭公園だと後で分かった。

退職して上京し、半年くらいはゆっくりしたので、コーヒー片手に本を読む時間もたくさん持てた。

ビジネスセミナーの瞑想で出てきたビジョンは、ビジネスで成功した姿でも、具体的なビジネスアイデアでも、事業計画でもなく、「公園のベンチ」「コーヒー」「本」だったのだ。

 

イメージは、未来から流れてくる風をただ肌で感じるだけのようにやってくる。

 

あれから数年経って、起業したいというのは「代替願望」（ニセ願望）だったと気づいた。代替願望とは痛みを避けようとする願望である。

20年間走り続けて、ちょっと疲れていたんだと、今になって分かる。

それに対して、公園のベンチでゆっくりと時間を過ごしたいという願いは「本心からの願望」だ。

本心からの願望は、本人がそれを本当に得たいと思って行動するので叶いやすい。

世の中には「本心からの願望」と「代替願望」を混在している人が多いが、簡単なコーチングによって見分けることは可能だ。

 

約3年ぶりに無料コーチングを再開しているので、興味のある方はご連絡お待ちしています。

→私が提供するコーチングについては、こちら

人生で無意識にくりかえしてしまう課題に向き合い、今後のリソースに変換する「春夏秋冬理論」については、こちら

ご興味のある方はお問い合わせください。→こちらから。

↓　桜吹雪がきれいでした。（2021年3月26日＠井の頭公園）