今年度も、あとは3月24日の修了式と、25日の卒業式を残すのみ。
そこでレビュー的に今年度の実践を1つ紹介。
4年生の道徳「I will live.I choose to be happy.」
経営コンサルタントで作家の神田昌典氏を題材にした、オリジナルの道徳教材である。教材をつくったのは、もう6年前のこと。
きっかけは、マインドマップの日本導入に大きく貢献した神田氏のエピソードを聞いたことである。
当時発売されていた講演CDや勝間塾月例会での話を聞いて、「これは道徳の教材にしたい!」と思った。
通常の道徳は副読本を使って授業をするのだが、このときは自分で教材の文章(物語)を創った。子供でも読めるように構成や表現を自分なりに工夫して文章を書いたのだが、たしか1日か2日くらいで一気に書き上げることができた。もちろん、道徳教材として問題がないかどうか、管理職にも目を通してもらって承諾を得た。
物語のあらすじはこうだ。(あくまで私が道徳教材として創作した「物語」なので、ディテールは事実と異なる部分もあろう。とはいえ、公開情報をもとにしているので、ほぼノンフィクションであることはまちがいない。)
・経営コンサルタントのマサノリは、700人の高校生に対して行う講演を、予定通り行うべきか迷っていた。数日前に病気を宣告されていたからだ。 ↓
・マサノリは死に直面している今だからこそ、高校生に伝えるべきことがあると考え、予定通り講演を実行する。
↓
・マサノリは高校生に、今自分が置かれている状況を率直に話し、友人である通訳者クミの言葉を紹介する。それは、「I will live.I choose to be happy.(私は生きることを決意し、どんなときも幸せであることを選ぶ)」
↓
・死に向かうすべてのシナリオを拒否し、自分のシナリオをすべて生きることに向かって書き換えたマサノリは、実際にあらゆる治療法に取り組み、病気を克服する。
↓
・マサノリは、自分と付き合いの長いある医師にこう言われる。「あなたは以前すべてを失ったと言ったが決してそうではない。あなたが教育のためにしたことは、こうして命として還ってきている」それを聞いたマサノリは涙がとまらなかった。
↓
・マサノリが命がけで日本に普及しようとした英国の学習法(マインドマップ)は、もうすっかり日本の学校に広まっている。
(以上、小学生用オリジナル道徳資料「アイ・ウィル・リブ」より)
この自作の教材をつかって道徳の授業をしたのは今回で4回目だ。
領域としては「生命尊重」だが、「希望と勇気、努力と強い意志」でもいけるだろう。どんな困難な状況においても希望の物語を描き、その実現に向かって行動することの大切さ、そして、言葉が感情を生み、感情が行動を生むということを、この教材を通して子供たちに伝えたかった。
この授業のモデルとなった神田昌典さんが、コロナショックに覆われる2020年3月20日、緊急メッセージを発信してくれている。内容を読んで心を大きく動かされた。こんな状況においても神田さんはやっぱり希望の物語を描いている。物語は感情を動かし、感情は行動を生む。本当に「奇跡」が起きるかもしれない。
このブログでも後ほどシェアしたい。
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誰もが自分の個性や才能を生かして、望む人生を自由に生きられる社会の実現を目指しています。今まで教育に携わりながらコーチング、心理学、カウンセリング、占星学、学習法など、個人の成長や能力開発に関わることを学んできました。このブログで発信する情報が、自己理解や他者理解を深めるきっかけの1つになれば幸いです。
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