東京のど真ん中で、岡山の教員時代の教え子とばったり会った。

表参道ヒルズで開催中の特別展『キース・へリングが愛した街 表参道』をふらっと観に出掛けた。

渋谷のキャットストリートを歩いていると「先生!」と呼び止められた。

 

振り返って顔を見てもすぐには誰だか分からない。

 

「伊○小」という岡山の小学校名と、名前を聞いてようやく思い出した。

名前と、記憶の中のその子のイメージと、面影を残す現在の顔とが一致した。

担任ではなかったが、同学年で理科を教えた子だ。

平成21年度だから9年前の教え子。

 

「先生は5年3組で私は4組でした。K先生が担任でした。」

記憶の鮮やかさに驚かされた。

このときの1年は、県の授業改革研究会で4クラスとも公開授業をしたり、学習発表会に力を入れたり、学年で「オレンジカップ」と称してスポーツ大会を何度もしたりと思い出深い年だ。

 

20年以上の教師生活で一体何人の子供たちと出会ったのだろう。

教師にとっては何千人のうちの一人でも、子供の側からすると出会う教師の数は限られるのだ。

その子と同じようにかつての教え子たちもこの世界のどこかで、自分の人生をせいいっぱい生きているのだろう。

 

・・・そう考えると、普段忘れがちなつながりや絆のようなものをありありと感じて胸が熱くなった。

我が子の幸せを願わない親はいないように、教え子の幸せを願わない教師はいない。

 

・・・近況などたわいもない会話を少ししてから別れた。

幸せなシンクロニシティに感謝!

 

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masaki
誰もが自分の個性や才能を生かして、望む人生を自由に生きられる社会の実現を目指しています。今まで教育に携わりながらコーチング、心理学、カウンセリング、占星学、学習法など、個人の成長や能力開発に関わることを学んできました。このブログで発信する情報が、自己理解や他者理解を深めるきっかけの1つになれば幸いです。
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