学校は夏休みに入った。
国語で4月~7月に授業をした物語文は「白いぼうし」と「一つの花」。
4年生を担任したのは17年ぶりとあって、前回どんな展開にしたのかは全く思い出せず。なので新たな気持ちで物語文の指導をした。
夏休みに入る前、2つの単元で身につけた力を使って、教科書にない物語文を読ませる授業を組んだ。
かつて光村図書の3年生教科書に掲載されていた「海をかっとばせ」と「つり橋わたれ」だ。
この2つの物語を比べて読むと面白い。
共通点がいくつかあるのだ。
・どちらもファンタジー(現実と非現実の入り交じった物語)であること
・どちらも不思議な男の子が登場すること
・どちらも主人公は物語の中で成長しているが、それに男の子が関与していること
授業は1時間のみの投げ入れ単元だったが、子供たちは上記の3つに気づくことができた。
気づいたところで時間切れとなったが、その先に考えさせたかったことは、「人はどんなときに成長するのか?」という問いに対する答えだ。
2つの作品をよく読むと、どちらも主人公が目の前のことに熱中していることが分かる。
このことから、「前進したいという気持ちをもち、夢中になって取り組んでいるときに人は成長する」・・・これが1つの落としどころだった。
人はワクワクしながら夢中になって行動しているとき、ポンと次のステージが開けてくるものだ。いわゆる「フロー」と呼ばれる状態に入ったときだ。
長い夏休み、子供たちにもそんなワクワクする何かを見つけてほしい。
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誰もが自分の個性や才能を生かして、望む人生を自由に生きられる社会の実現を目指しています。今まで教育に携わりながらコーチング、心理学、カウンセリング、占星学、学習法など、個人の成長や能力開発に関わることを学んできました。このブログで発信する情報が、自己理解や他者理解を深めるきっかけの1つになれば幸いです。
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