9月に行った2年生の説明文「どうぶつ園のじゅうい」の授業記録です。
この単元で培いたい力(※学習用語)
※学習用語について書いた記事はこちら。
・ときをあらわすことば(「たんぽぽのちえ」で既習)
・はじめ、中、おわり(これも既習)
・わけの文、文まつ(これも既習)
→いずれも既習だが、十分に定着していない力である。
したがって、本単元でしっかり獲得させたい。
ちなみに、筑波大学附属小学校の青山由紀先生は、
授業で培いたい力を3つのレベルで考えることを
提案されている。
レベル1 この単元で新たに獲得させたい力
レベル2 既習だが、まだ十分に定着していない力
レベル3 既習で、十分に定着している力
この分類でいくと、今回培いたい力はレベル2だ。
(もちろん学級の児童の実態によってレベルは異なる。)
この単元でしっかり定着させることで、
「ときをあらわすことば」
「はじめ、中、おわり」
「わけの文、文まつ」
を、次の単元までにはレベル3まで落とし込むことがゴールだ。
学習計画(全8時間)
第1時
・通読、段落分け
・大まかな内容を捉える。
「何について説明された文章?」
→どうぶつ園のじゅうい(の仕事)
「じゅういさんはどこにいる?」(挿絵から)
「どんな動物がいる?」(挿絵から)
・はじめの感想を書く
第2時・第3時
・課題をつかむ。(児童の感想より)
「じゅういさんの仕事って大変なんだね!」
→「どんな仕事があるのかな?」
・写真とセンテンスカード(しごとの文)を並べ替えて対応させる。
・筆者の説明の仕方を評価する。
「ひっしゃのうえださんは、どんな順番で説明しているの?」
→時間のじゅんじょ
「それはなぜ?」
→読む人が分かりやすいから
・三段構成を捉える。
「はじめ、中、終わりに分けられるかな?」
→「はじめ・・・①わだい、中・・・②③④⑤⑥⑦⑧しごとの説明、おわり・・・⑨これでようやく終わります」
第4時・第5時
・しごとのわけを読み取る。
「なんで このしごとをするのかな?」
→しごとのわけをワークシートにまとめていく。
・わけの文の文末表現を理解する。
「~からです」「~のです」
第6時
・「いつもの仕事」と「その日だけのしごと」を読み取る。
・筆者の説明の仕方を評価する。
「仕事の中身に注目すると、このように分けられるよ。先生はどう分けたと思う?」
A・・・「いつもの仕事」動物名が出てこない。
B・・・「その日だけのしごと」動物名が出てくる。
「ひっしゃは、なぜ両方書いたのかな?」
→両方書いた方がおもしろく読めるから。
第7時・第8時
・身近な仕事(お家の人の家事や仕事)について
可能な範囲で取材をし、それをもとに説明文を書く。
(ワークシートは、こちら)
<説明文を書く活動のねらい>
・「時間の順序を表す言葉」を使って書くことができるようにする。
・「仕事の文」と「理由の文」を分けて書くことができるようにする。
・「理由の文」の文末表現(~からです。~ためです。~のです。)を意識して書くことができるようにする
・「いつもする仕事」と「その日だけの仕事」に分け、その中から書く材料を選んで書くことができるようにする。
・段落や三段構成(はじめ・中・終わり)を意識して書くことができるようにする。
書く単元は、次の「馬のおもちゃの作り方」に続いていきます。
投稿者プロフィール
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