選択理論心理学の小学校への導入授業「一人一人の願いは違う」

選択理論心理学に出会ったのは2011年頃のことだ。

当時は自分の「基本的欲求」を測定して納得したり、関連本を読み漁ったりしたものだ。

自己理解が深まることから、2013年頃には学校の保護者会で紹介したり、自分のクラスで選択理論を活用した授業をしたりしてきた。

過去記事でも選択理論について書いたことがある。

子供の心を理解するための心理学「選択理論」~基本的欲求と上質世界~(2018年6月4日エントリー記事)

子供の心を理解するための心理学「選択理論」~自分の頭を他人に預ける子にしないために~(2018年6月5日エントリー記事)

 

今回は、小学校2年生向けに選択理論の授業をした。

まず導入で「学校やお家で気分がいいなと感じるときは、どんな時?」とたずね、付箋紙に書かせた。書けた子から黒板に貼らせた。

 

そして、、、

アメリカの博士がこんなことを言っているよ!

 

「5つのねがい」って???

 

 

それぞれ、どんなねがいなんだろう???

 

 

 

 

 

グラッサーはかせは、「この5つのねがいは生まれたときからもっている」と言っているよ!

 

また、ねがいの強さはみんな同じというわけではなく、人それぞれなんだって。

だけど、その人のねがいの強さは、一生変わらないんだって。

 

 

たとえば、Aさんという子は「力」「生存」「楽しみ」のねがいが強いけど・・・

 

 

Bさんという子は、「愛」「自由」のねがいが強いから、行動もちがってくるんだよ。

 

 

じゃあ、ここでみんなも自分のねがいの強さを調べてみよう!

 

 

渡辺奈都子・著「人間関係をしなやかにする たったひとつのルール はじめての選択理論」(ディスカバリー21)に掲載されている「欲求のプロフィール・チェックリスト」をアレンジして、基本的欲求を測定するワークを試みた。

ワークシート
↓ ↓ ↓

 

友達と比べてみよう! 同じプロフィールの人はいるかな?

 

 

授業の最初でやった「気分がよいとき」というのは、自分のねがいが1ついじょうかなっているときなんだって。

 

 

たとえば、「ゲームをしているときが気分がいい」という人は・・・

 

誰にも指示されずに自分がしたいことを自由にできているから気分がいいのかもしれないし、ゲームをするときのドキドキが楽しいのかもしれないんだね。

 

 

「ダンスをしているときが気分がいい」という人は、体を動かすのが気持ちいいのかもしれないし、みんなでするのが好きなのかもしれない。

 

 

「べんきょうがすき」という人もいるよね。べんきょうして新しいことを知るのが楽しいのかも知れないし、難しい問題をクリアすることや、力をつけて認められることが喜びなのかもしれない。

 

 

ねがいを1つ以上かなえてくれる人、もの、こと、じょうきょうがあるときに気分がいいと感じるんだって。ただし、その中身は成長とともにへんかするとグラッサーはかせは言っているよ。

・・・ここで大事なことは、「どのねがいも、自分一人でかなえることはむずかしく、人とのかかわりの中でしか、かなえられない」ということなんだ。

 

 

 

たとえば、「自由」の願いが強いからといって、グループ活動の中で自分一人で勝手に決めることはできないよね。

 

また、「楽しみ」の願いが強いからといって、電車の中で好きな音楽をガンガン鳴らしていたら、迷惑だよね。

じゃあ、どうすればいいの?

 

 

 

人はそれぞれちがう願いをもっているからこそ、相手や周りの人の願いを大切にしながら自分の願いをかなえていくしかないんだね!

 

最後は、「自分もまわりの人もよい気分で毎日を過ごすために、自分はどうすればいいか」を考えて、学習を終わりました。

(選択理論についての過去記事は、こちら↓)

子供の心を理解するための心理学「選択理論」~基本的欲求と上質世界~(2018年6月4日エントリー記事)

子供の心を理解するための心理学「選択理論」~自分の頭を他人に預ける子にしないために~(2018年6月5日エントリー記事)

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masaki
誰もが自分の個性や才能を生かして、望む人生を自由に生きられる社会の実現を目指しています。今まで教育に携わりながらコーチング、心理学、カウンセリング、占星学、学習法など、個人の成長や能力開発に関わることを学んできました。このブログで発信する情報が、自己理解や他者理解を深めるきっかけの1つになれば幸いです。
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