前回に続いて、夏休み前までの国語の実践記録。
3年生の説明文「言葉で遊ぼう」と「こまを楽しむ」。
<学習計画 全7時間>
1時
・説明文の既習事項を確認する。
(3年生になって初めての説明文学習のため、基本的な学習用語をみんなで確認)
・「言葉で遊ぼう」の文章構成を確かめる。
はじめ・・・2つの「問い」
中・・・・「問いの答え」
終わり・・・「まとめ」
2時
・各段落の「中心文」を見つける。
①②段落は「中心文クイズ」をし、③段落以降は教科書にサイドラインを引きました。
・終わりの段落は「まとめ」と「ひっしゃの考え」になっていることを確かめる。
3時
・「こまを楽しむ」を通読し、形式段落に分ける。
・「こまクイズ」をする。こまの名前を当てる。
「『言葉で遊ぼう』とちがって、『はじめ・中・終わり』に分けられていませんね。自分たちで分けられるかな?」
→「『問い』『問いの答え』『まとめ』をさがせば、『はじめ・中・終わり』に分けられますね!」
4時・5時
・2つの「問い」を確かめる。
「『中』をくわしく読んで、『問いの答え』を見つけましょう。」
・ダウト読みをした後で、WSにまとめる。
「ダウト読み」は、教師が着目させたい箇所をわざと間違えて提示することで、子どもが大切な言葉に着目することができます。楽しみながら取り組めるので、おすすめの方法です。
各段落の1文目が「問い」に対する「答え」の文になっており、これが「中心文」だということを確認します。今回はしませんでしたが、中心文のところは起立して読み、それ以外は座って読む活動(「考える音読」)に取り組むのもよいと思います。(音読の様々バリエーションについてまとめた過去記事は、こちら→音読のバリエーションが増えれば国語の授業がさらに楽しくなる!良書紹介「論理が身につく『考える音読』の授業アイデア50(東洋館出版社)」)
「各だん落の一文目が『問いの答え』になっていますね。これが『中心文』です。」
「中心文以外はいらないのかな?」
→いる。くわしく読める。楽しく読める。
6時
・終わりの段落の「中心文クイズ」をする。
プレ教材「言葉で遊ぼう」の学習がここで生きることになります。
「『まとめ』『ひっしゃの考え』が中心文ですね。」
7時
・『中』の事例の数と順番について評価する。
3年生がこれから学習する説明文「すがたを変える大豆」を見越して、ここで事例の順序について評価読みをさせました。筆者は自分の伝えたいことに合わせて事例の数や順序まで考えて書いているんだ!と気付かせるだけでここでは十分です。
「ひっしゃは、『中』と『終わり』のつながりを考えて、事例を書いているのですね」
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誰もが自分の個性や才能を生かして、望む人生を自由に生きられる社会の実現を目指しています。今まで教育に携わりながらコーチング、心理学、カウンセリング、占星学、学習法など、個人の成長や能力開発に関わることを学んできました。このブログで発信する情報が、自己理解や他者理解を深めるきっかけの1つになれば幸いです。
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