国語教科書全文(本文)を簡単にテキストデータ化する方法 ~「読むこと」の授業準備を効率よく行うために~

国語の授業の準備をするとき、教科書教材の全文を、Wordなどでテキストデータ化したものがあると、何かと便利である。自分がしたい授業に合わせて、教材やワークシートの作成が自在にできるからである。

どういうことかというと、例えば、全文をB4やA3の一枚もののプリントにすることで、教科書では見えにくかった論理(言葉と言葉のつながり)が捉えやすくなる。また、物語教材の場合、教科書ではすでに場面分けされていることも多いが、あえて場面をつなげて提示し、子供に場面分けさせることもできる。自力で時・場・人物を手がかり場面分けできることも国語科で培いたい大切な力である。説明文教材でも同様に、子供に意味段落分けをさせるなら、一枚プリントの方が便利である。

このようなテキストデータは自分でPCで入力して作成するほかない。ネット上には、学習指導案や授業アイデアはあふれるほどあるので、全文テキストデータもありそうなものだが、著作権上の問題があるため、ネット上にはほとんど存在しない。(検索してみると、まれに教材によっては存在する)

したがって、以前は授業のために、いちいち教科書を見ながら手作業でPCに全文入力していたが、これは時間もかかるし大変面倒な作業である。

この面倒な作業が、Googleドライブを使えば、ずいぶん短時間で負担なくできることが分かった。今回は、その画期的な方法を紹介しよう。

1 スマホで教科書の写真をとる

2ページまとめて1枚の写真におさめてOK。この方が速い。

2 写真(画像)をGoogleドライブに保存

1で撮った写真をGoogleドライブに保存!

何ページにもわたるので、写真は複数枚になるが、一気にまとめて入れるのがコツ!

3 保存した写真(画像)をGoogleドキュメントで開く
 

Googleドライブを開いて、上の写真のように、写真(画像)をGoogleドキュメントで開く。そうすると、写真にうつったテキストの部分が下の写真のようにデータに変換される(←これは何気にスゴイ!)

4 Wordや一太郎などのワープロソフトで体裁を整えて完成。

3のテキストデータをWordや一太郎などのファイルに貼り付け、まとめる。あとは、誤字脱字を確認しながら体裁を整えていけばOK。ちなみに文字変換の精度はかなり高く、ほとんど変換ミスがないのは驚き!

(おまけ) 短い文章なら、音声入力という方法も!

低学年の教材で、短い文章であれば、Googleドキュメントを使って音声入力で行う方法もある。短いものならこちらの方が負担なくできるだろう。

 

以上のようにして、私は光村図書の国語教科書の「読む」教材は全学年分ほぼテキストデータ化している。自分が担当する学年で使うのはもちろん、1つ2つ下の学年の教材を使って子どもの理解度や学習履歴を把握するのにも有効である

このブログの読者でデータ(全学年分)がほしいという方がもしいらっしゃれば、本ブログの「お問い合わせ」よりご連絡いただければ無料で提供させていただきます。校務効率化に役立てていただければ幸いです。ただし著作権が絡んでくるので、学校の授業目的で使用する教員の方に限らせていただきます。共有の方法は、Microsoft のOneDrive(無料クラウドサービス)を使った方法(私の旧ブログの下の過去記事参照)を考えています。

★過去記事
「授業用のパワーポイントコンテンツ(算数)を共有する方法」

 

または、テキストデータで容量もさほどないので、メールでファイル添付します。(実際にほしい方がいた時点で共有方法は、考えたいと思います)

 

また、今回紹介した方法とは別に、教科書を裁断してドキュメントスキャナーでPDF化する方法もある。この方法だと、テキストデータではなく、画像データとして保存することになるため、全文プリントを作成するには不向きだが、これはこれで、挿絵や図表を貼り付けてコンテンツを作るのに便利な方法である。この方法について書いた過去記事はこちら↓。

★過去記事
「超オススメ! 教科書のPDFファイル化」

 

教科書を使って教材をつくるのに他にもっと良い方法をご存知の方がいれば、ぜひ教えてください。

 

<2018年11月6日 追記!>

別の方法を発見したのでブログに書きました。
下の記事も合わせてお読みください。

「国語教科書全文(本文)を簡単にテキストデータ化する方法 その2」

 

 

 

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masaki
誰もが自分の個性や才能を生かして、望む人生を自由に生きられる社会の実現を目指しています。今まで教育に携わりながらコーチング、心理学、カウンセリング、占星学、学習法など、個人の成長や能力開発に関わることを学んできました。このブログで発信する情報が、自己理解や他者理解を深めるきっかけの1つになれば幸いです。
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