夏休みに少しだけ勉強した国語科「読むこと」の個別最適な学びと協働的な学び。
(そのときの、ブログは↓↓)
夏休みの読書①! 奈須正裕著「個別最適な学びと協働的な学び」(東洋館出版)
夏休みの読書②! 小学校国語科「個別最適な学び」について4冊の本を同時読み!
夏休み明けにさっそく授業作りをしてみた。
単元は説明文「すがたをかえる大豆/食べ物のひみつ教えます」。
★指導する学習用語
<既習だが改めて本単元で指導するもの>
事例 事例の順番 中と終わりのつながり(事例とまとめのつながり) 写真 文末 中心文
<本単元で初めて学ぶもの>
事例のえらび方 まとめと具体 要点 要点のまとめ方 要約文 両かつ型(サンドイッチ型) 具体と抽象
★指導計画(全15時間)
<第一次 「すがたをかえる大豆」を通読し、読みのめあてをつかむ。>
第1時(全体)
通読、題名読み。おおまかな内容をつかむ(写真を見て大豆が何に変身したのかをみんなで確認)。初発の感想(解決したい学習課題も書く。デジタル共有ノートで交流)
第2・3時(全体)
感想について話し合い,読みのめあてをつかむ。
大豆をおいしく食べる工夫がいくつ書かれているか話し合う。
文章をはじめ・中・終わりに分ける。
学習の進め方を確認する。
(自由進度学習。後半は食べ物の本作りをする。そのために筆者の書き方の工夫を見つける)
<第二次 昔の人々が考えた大豆をおいしく食べるくふうのよさを読み取る。>
第4~9時(個別。自由進度学習。ときどき話し合い)
第8時では、筆者の書き方の工夫について話し合う。(全体)
(筆者の工夫の例)
・事例の数がほどよい
・意図的に事例の順を考えている
・「中」のまとまりは、どの段落も第一文が「まとめ」になっている。
・両括型の構成
・事例とまとめがうまくつながっている
<第三次 学習したことを生かして、すがたを変える食品についての本(説明文)を作る。>
第10~15時 個別。最後は作品の交流。
実際に授業で使用したワークシートを以下に掲載!
学習の手引き
ワークシート①
ワークシート②
ワークシート③
ワークシート④と補助資料①、②
ワークシート⑤⑥
ワークシート⑦⑧⑨
この単元を自由進度学習で授業をした感想を以下にまとめておく。
・子供の一人一人の学びの様相がよく分かる。(教師主導の従来型一斉主導では見えにくかった様相まで見える)
・個別の指導がより重要になる。(自力でどんどん進められる子と、滞りがちな子、それぞれに支援の方法を考えておく必要がある。前者には発展課題の準備、後者には軽重つけて課題を選択させる、つまずきに応じて個別支援など)
・進度にばらつきがある中で、全体指導(協働的な学びの場)のタイミングをはかるのは難しい。
・デジタル共有ノートは有効。一人学びのための資料配布や、ちょっとした考えの交流の場として。
<2023年12月追記>
3年生国語「三年とうげ」でも自由進度学習で授業作りをしてみた。その実践をまとめた記事はこちら↓
3年生 国語「三年とうげ」自由進度学習で個別最適な学び(学習指導案・学習の手引き・学習者用デジタル教科書活用・一部ワークシートあり)
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誰もが自分の個性や才能を生かして、望む人生を自由に生きられる社会の実現を目指しています。今まで教育に携わりながらコーチング、心理学、カウンセリング、占星学、学習法など、個人の成長や能力開発に関わることを学んできました。このブログで発信する情報が、自己理解や他者理解を深めるきっかけの1つになれば幸いです。
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